LOCAL BOOK SOTRE kita.

横浜市中区関内・馬車道にある「LOCAL BOOK STORE kita.」。場所は赤レンガや大桟橋から歩いて5分、昭和に建てられたオフィスビルの一階に突然現れます。みなとみらい線馬車道駅6番出口から歩いて3分、JR関内駅から歩いて15分。

2011年3月11日にオープンしたシェアオフィス・コワーキングスペース「mass×mass」のエントランス空間を活かして2021年6月にオープン。

「mass×mass」のクリエイティブディレクターで、「kita.」の主宰者である森川正信さんにお話を聞きました。

ブックマンション型の本屋さん

たくさんの様々な属性、レイヤーの方々が集うコミュニティプラットフォームとして起業支援やソーシャルビジネスの起業家が集う場として活動をしてきた「mass×mass」。コロナ禍となり、一度にたくさんの方々が集うトークイベントの開催等が出来なくなった中、開設から10年を迎え改装のタイミングを迎え、コロナ禍でも多様な人たちが集い、交流するきっかけとして本屋を企画・開設しました。

私が、吉祥寺にある「ブックマンション」の発起人である中西さんと古くから知り合いだったことから、立ち上げのクラファンを支援、実際に訪れた場の魅力に感銘を受けて立ち上げを決意、準備を進めていきました。そんな最中、「mass×mass」の姉妹店となる沼津信用金庫が保有する空き支店の利活用プロジェクトに伊豆のNPOサプライズ代表の飯倉清太氏にお声掛けいただいたことから、のちに土肥潤也氏の「みんなの図書館さんかく沼津」が開設される【ぬましんCOMPASS|TENTOぬまづ】の運営に2020年7月から参画、図書館ではない本屋のスタイルではありますが、「みんとしょ」メンバーに加わり活動も行っています。

こちらでは、実にバラエティに富んだ、個性豊かな本棚が見られます。うかがうと、棚主は、小学生や80歳を超えた方もいらっしゃるとか。まさにみなさんの「推し」の世界が広がっている感があります。

小学生から84歳まで、みんなの推しの世界が広がる本屋

全75棚のうち70棚にオーナーさんが集うkita(2024年1月)。横浜市内はもちろん、鎌倉や葉山、茅ヶ崎や大磯、そして東京など県内外のさまざまなエリアからオーナーさんが集います。鳥取県にまつわる書籍を扱う「鳥取堂」、うさぎに関する書籍を扱う「うさぎ道」、Xで若手ビジネスマンなどに必要な情報を本にフォーカスして発信する「LACO_BOOKS」、とにかく自分が買って積読している本を販売する「積読や」、聞くこと・傾聴力をテーマにした「森海舎」、社会の弱者に寄り添う仕事ソーシャルワーカーの仕事の魅力を少しでも伝えていくための「ソーシャルワーカーの処方本」、身近な方を看取る経験をした方々を支える「グリーフケアをめぐる本屋」、横浜で私設の哲学教室の場を開く先生が運営する「知恵熱堂」など、一度訪れたら3時間以上は滞在してじっくり本を読みたくなる本屋です。

そう、実に個性的で魅力的。個人的には「カツカレー」とか「切り絵」の本に見入ってしまいました。

また、こちらのコンセプトに、「歩こうよこはま」というのもありますよね。

歩こうよこはま

「kita.」ブックマンションの特徴でもある「一日店長制度」。オーナーがお店に立ち、実際にお客様とのコミュニケーションを全て担う日があることで、訪れたお客様に本の話だけではなく、この後訪れてほしい横浜の魅力的なスポットやお店、紹介したい人の生きた情報を伝えることを通じて、kitaは目的地ではなく、次の目的地への中継点として、さらに横浜という街を回遊したくなるような仕掛けとして、お店を運営しています。

たくさんの見どころやお店がまわりにありますから。ヘルシーなメニューのお店や、入りずらいけれども素敵なお店とかも紹介していただけると嬉しいです。

それから、こちらの「パンとコーヒーと本のマルシェ」。何度か来ましたが、すっかり人気で大賑わい。

「本は港」「パンとコーヒーと本のマルシェ」などを通じた地域との繋がり

「LOCAL  BOOK STORE kita.」の魅力として、定期的に開催するマルシェがあります。運営をオーナーの皆さんと実施することで、横のつながりが生まれ、それぞれの推しの世界の共有にもなり、新たなファンや仲間と出会うためのお祭りとして機能しています。

3ヶ月に一度開催している「パンとコーヒーと本のマルシェ」では、市内のパン屋さんや焼き菓子屋さんが集い、本を買うついでにパンやコーヒーを買いながら、横浜のベイサイドを散歩する機会提供としてこれまでに10回以上開催。地域の皆さんにも認知され、様々な出会いを生み出しています。

そして、2023年からスタートした神奈川県内の独立系書店や出版社が集うブックマーケット「本は港」では、神奈川新聞さんとの共催で、県内外から開店から閉店まで行列の途絶えないイベントとなり、こちらも本と活字文化の魅力をここ横浜で根付かせるため、文化的発信基地としての新たな役割も担うことがスタートしています。

様々なつながりが新しい展開を生み出して、まさに「チャレンジを応援し合うコミュニィ」のワクワク感がいっぱいですね。

チャレンジを応援し合うコミュニティ

地域の課題解決を目指す起業家が育つ場としてスタートした「mass×mass」で生まれた「LOCAL BOOK STORE kita.」。本というツールを活かして、社会や街と改めて接続をはじめたオーナーの皆さんと、自分たちが暮らす町、働く町をもっと豊かにタノシクするためのきっかけとして、本を通じたコミュニケーションの魅力だけでなく、自らより良い街・社会に変えていくための小さなムーブメントとしても展開していきたいと思っています。

ありがとうございます。横浜の魅力をマスマス高めているところだと思います。(M)

 

LOCAL BOOK STORE  kita.

〒235-0003 横浜市中区北仲通3-33 中小企業共催会館ビル1F

Linktree: https://linktr.ee/kita_books

HP:https://kitabooks.jp/

note:https://note.com/kita_books/

X:https://twitter.com/kita_books

instagram:https://www.instagram.com/kita_books/

※学生インターンを募集する時期がございますので、HPでご確認ください。

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