[告知]さんかくの3周年、わたしがつくる「私設公共」の未来。

焼津市の駅前通り商店街の空き店舗を活用して開館した「みんなの図書館さんかく」は、2020年3月3日3時33分33秒に開館し、今年(2023年)の3月で3周年を迎えることになりました。

当初は「うまくいくわけないよ」と反対の声ももらった一箱本棚オーナー制度のシェア型図書館は、60名を超える本棚オーナーが参画し、2021年4月には二館目となる「さんかく沼津」も開館しました。また、全国的には同様の仕組みを導入した姉妹館が50館近くに波及しています。

実は、さんかくを構想したときに参考にした3冊の本がありました。それらの本に書かれていることに刺激を受けて、「さんかく」のコンセプトにひらめいたと言っても過言ではありません。

さんかくの3周年となる今回、それらの著者3名をお招きし、トークイベントを開催します。さんかくの掲げる「私設公共」を切り口に、まちの自治やこれからの公共の在り方についてディスカッションをしていきます。

イベント概要

日時:2023年3月3日(金)14:00-16:00
場所:PLAY BALL ! Cafe(〒425-0027 静岡県焼津市栄町4丁目2−6)
定員:先着 30名(会場)※オンライン参加も可(アーカイブあり)
参加費:3,333円
申し込み:こちらのサイトから

さんかく館長 土肥が刺激を受けた3冊の本
影山知明著『ゆっくり、いそげ』
田中元子著『マイパブリックとグランドレベル』
礒井純充著『本で人をつなぐ まちライブラリーのつくりかた』

ゲスト

影山知明(クルミドコーヒー店主)

1973年東京西国分寺生まれ。東京大学法学部卒業後、マッキンゼー&カンパニーを経て、ベンチャーキャピタルの創業に参画。その後、株式会社フェスティナレンテとして独立。2008年、西国分寺の生家の地に多世代型シェアハウスのマージュ西国分寺を建設し、その1階に「クルミドコーヒー」を、2017年には国分寺に「胡桃堂喫茶店」をオープン。出版業や書店業、哲学カフェ、大学、米づくり、地域通貨などにも取り組む。著書に「ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~」(大和書房)、「続・ゆっくり、いそげ ~植物が育つように、いのちの形をした経済・社会をつくる~」(査読版、クルミド出版)。

田中元子(株式会社グランドレベル代表取締役)

茨城県生まれ。独学で建築を学び、2004年、大西正紀と共に、クリエイティブ・ユニットmosakiを共同設立。建築やまちなどの専門分野と一般の人々ととをつなぐことを探求し、建築コミュニケーター・ライターとして、主にメディアやプロジェクトづくりなどを行ってきた。2010年より「けんちく体操」を広める建築啓蒙活動に参画。同活動は、2013年に日本建築学会教育賞(教育貢献)を受賞。2012年より、ドイツ、南アフリカなど、海外へと活動を広げる。2014年、毎号2万字インタビューを3万部印刷し、全国の建築系教育機関等へ無料配布する建築タブロイドマガジン『awesome!』を創刊。同年、都会の遊休地にキャンプ場を出現させる「アーバンキャンプ・トーキョー」を企画・運営(協同)。2014年より屋台をまちへ出しコーヒーを振る舞う趣味を開始。2016年「1階づくりはまちづくり」をモットーに株式会社グランドレベルを設立。2018年「喫茶ランドリー」をオープンし、グッドデザイン特別賞グッドフォーカス[地域社会デザイン]賞、リノベーションオブザイヤー無差別級部門最優秀賞を受賞。主な著書に、『1階革命』(晶文社)、『マイパブリックとグランドレベル』(晶文社)、『建築家が建てた妻と娘のしあわせな家』(エクスナレッジ)。2022年内閣府地方創生推進アドバイザー。

礒井純充(まちライブラリー提唱者)

まちライブラリー提唱者 / 森記念財団普及啓発部長 / 大阪府立大学客員研究員 / 経済学博士大阪市中央区天満橋生まれ。東中学校、大手前高校卒業後、東京へ。森ビルで「六本木アカデミーヒルズ」をはじめ文化活動に従事。2011年より大阪天満橋の生まれた場所で「まちライブラリー」を開始、普及啓発に努める。2022年7月現在、全国約950カ所以上に広がる。2013年まちライブラリー@大阪府立大学で「蔵書ゼロ冊からの図書館」、「マイクロ・ライブラリーサミット」を実施、15年には大阪市の商業施設もりのみやキューズモールBASEにまちライブラリーを開設し、7年間で93万人以上来館する場をつくる。2019年には南町田グランベリーパーク、東大阪文化創造館にも誕生。グッドデザイン賞受賞。著書に『本で人をつなぐ まちライブラリーのつくりかた』(学芸出版)『マイクロ・ライブラリー図鑑』『ブックフェスタ』(まちライブラリー文庫)他。 

土肥潤也(みんなの図書館さんかく館長)

1995年、静岡県焼津市生まれ。早稲田大学社会科学研究科修士課程修了、修士(社会科学)。2015年に、NPO法人わかもののまちを設立。2020年に、まちづくりコーディネート団体、一般社団法人トリナスを共同創業、現在は代表理事。焼津駅前通り商店街の空き店舗を活用し、完全民営の私設図書館「みんなの図書館さんかく」を開館。一箱本棚オーナー制度を導入した市民参画の仕組みで、現在は同様のシステムの私設図書館は全国30館にも広がる。そのほかに、商店街に芝生を敷き子どもの遊び空間を展開する「みんなのアソビバ」を企画するなど、商店街の活性化に取り組む。内閣府若者円卓会議 委員、子供・若者育成支援推進のための有識者会議構成員、内閣官房子ども政策の推進に係る有識者会議(こども家庭庁に関する有識者会議)臨時委員等を歴任。著書に『わたしのコミュニティスペースのつくり方』(2023年2月発行)

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